コラム「ミルクはともだち」

第4回 地域の牛乳の楽しみ方

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牛乳をこよなく愛するグラフィックデザイナーで牛乳マニアのミルクマイスター高砂さんが、牛乳をもっと「知って・味わって・楽しむ」ためのコツを、連載でお届け。第4回は「地域の牛乳の楽しみ方」です。

普段利用するスーパーなどの身近な場所にも実はたくさんの種類の牛乳があり、それぞれにさまざまな味の個性があるということに気づかれた方もいらっしゃるかと思います。私は幼少期に牛乳の飲み比べを始めたことで、その個性豊かな味わいと奥深さに目覚めました。


旅先で見たことのない牛乳に出会うと、今でも胸が高鳴ります。全国各地にその土地ならではの牛乳があり、そうした牛乳を味わうと、現地の空気や景色までもが味の一部になっているようにさえ感じられます。


ぜひ一歩外に踏み出し、自分の住む街以外の牛乳にも目を向けてみてください。私は、牛乳を味わうために旅をすることを「ミルク旅」と名付け、日々楽しんでいます。


では今回は、全国各地の牛乳を楽しく堪能するためのコツをお伝えします。

どの地域の牛乳を飲みに行くか決めましょう!

このウェブサイトにもたくさんの牛乳が紹介されています。その中から気になる牛乳を見つけてみましょう。「その牛乳に込められている想いに共感する」「パッケージが魅力的」など、きっかけは何でも大丈夫です。牛乳診断で、あなたの気分にぴったりの牛乳を探すこともできます。偶然に身を任せてみるのもよいでしょう。


気になる1本が見つかったら、その牛乳を飲みに行くことを旅の目的に設定してみましょう。旅は、観光だけが目的ではありません。限られたエリアでしか手に入らない牛乳を、宝探しのような気分で探すことも、立派な旅の楽しみになるのです。ことで、わかりやすくなります。



旅のルートを決めましょう!

飲みたい牛乳が決まったら、次はこのウェブサイトやSNSを活用して、販売エリアをじっくりリサーチしましょう。スーパーで購入できるのか、あるいは牧場まで足を運ぶ必要があるのかを確認し、それをもとに旅のルートを組み立てます。車で気ままに、電車に揺られてのんびり、飛行機でスピーディに移動するかなど、道中のプロセスも旅の醍醐味です。予算やスケジュールと照らし合わせながら、あなたにぴったりのプランを立ててみてください。



保冷バッグを持っていきましょう!

牛乳は生鮮食品のため、購入後は速やかに冷やすことが大切です。 ミルク旅に出かける際は、保冷バッグを必ず持参しましょう。その場ですぐに飲み切る場合はよいですが、ホテルや自宅へ持ち帰るなら保冷剤との併用が必須です。 なお、保冷バッグに入れていても冷たさは徐々に失われるため、長距離・長時間の移動は控えましょう。

クール便を活用しましょう!

「長く持ち歩くのが不安」「たくさん買って持って帰るのが大変」という時は、旅先からクール便で自宅に配送しましょう。少し大きめのスーパーであればそこからクール便で送れる場合もありますし、近くの宅配便の営業所や郵便局などの場所を事前に調べておくと、とても便利です。自分が自宅に帰る時間に合わせて時間指定しましょう。

その地域の名物と一緒に食べましょう!

目当ての牛乳に出会えたら、ぜひその土地で味わってみてください。200mlなどの小サイズであれば、現地の景色や名所を眺めながら。その一杯は、目の前の情景とともに深く心に刻まれるはずです。また、地域の名物との食べ合わせを楽しむのも醍醐味のひとつ。同じ土地の水や風土で育まれたもの同士は、驚くほど相性がよいことが多いのです。甘いお菓子はもちろん、意外にも塩気のあるグルメともよく合います。例えば、長崎県の佐世保ならハンバーガー、富山ならお団子と一緒になど。 「本当に合うの?」と半信半疑の方こそ、ぜひ一度試してみてください。

飲んだ牛乳の記録を共有しましょう!

飲んだ地域の牛乳の感想や情報を、自分だけのノートなどに記録するだけでももちろんいいのですが、できればSNSなどで感想とともに共有してみましょう。その牛乳を製造している乳業メーカーや、酪農家さんが目にするかもしれません。感想を言われることはとても嬉しいと思いますし、きっとモチベーションにもつながります。また、その投稿を見た別の方が、その投稿をきっかけにミルク旅に出かけようと思うかもしれません。牛乳好き同士の輪が広がり、色んな牛乳の情報も集まってくるようになります。


全国の牛乳が、あなたが来るのを今か今かと待っています。ぜひ迎えに行ってあげてください。一度外に出てみると、あらためて自分の住んでいる見慣れた牛乳も実は誰かにとっては旅の思い出となっている存在と知り、より愛おしく感じるはずです。


ミルク旅の魅力にハマったら、あなたはすっかり牛乳とともだちになっているでしょう。私が提案した牛乳の楽しみ方も牛乳の魅力のたった一部に過ぎません。牛乳の楽しみ方に終わりはありません。ぜひあなただけの牛乳の楽しみ方を見つけてみてくださいね。


文・図/ミルクマイスター®高砂 写真/篠田英美

ミルクマイスター® 高砂

1983年、山形県寒河江市生まれ。物心ついた頃からの牛乳好きで、飲んだ牛乳は600種類以上。名古屋学芸大学デザイン学科卒業後、広告制作会社勤務を経て独立し、“牛乳をこよなく愛するグラフィックデザイナー”として活動。アニメ「ミルクのケビン」制作や「ご当地牛乳トレカ」プロジェクトの立ち上げなど、さまざまなアプローチで牛乳の魅力を発信する。(プロフィール写真で肩にかけるのは、自身のミルク旅で愛用する保冷バッグ)

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